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本『AX アックス/伊坂 幸太郎』レビュー - プレシネマ

AX アックス
AX アックス (角川文庫)
|レビュースコア(5.00満点)
総合
 4.23
Amazon | honto | プレシネマ
    4.4          4.3           4.0

|内容紹介
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
出典:Amazon

|レビュー
本作品は、2004年の『グラスホッパー』、2010年の『マリアビートル』に続く、殺し屋シリーズの第3作目である。
本シリーズは、本作品にて初めて連作短篇集形式になりました。
個人的には、一つ一つの短編がとても読みやすく、かつまとまっています。
そして伏線が張り巡らされていて、さすが伊坂節といった感じです。
タイトルですが、グラスホッパー(バッタ)、マリアビートル(てんとう虫)ときて、本作でも昆虫と思いきやAX(斧)いう道具になっています。
また、AXは第1話のタイトルにもなっています。
とても面白いミステリエンタメ作品でした。

|著者について
伊坂 幸太郎
1971年千葉県生まれ。95年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第21回山本周五郎賞、第5回本屋大賞を受賞。

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