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『イオンを創った女――評伝 小嶋千鶴子/東海 友和』読書ノート - プレシネマ

イオンを創った女――評伝 小嶋千鶴子
イオンを創った女――評伝 小嶋千鶴子
|レビュースコア(5.00満点)
総合
 3.97
Amazon | honto | プレシネマ
    4.0          3.9           4.0

|レビュー
本書は、株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏が推薦されていた本のため、興味を持ち読みました。
人事・教育ジャンルの本ですが、ジャンルを超えた人生における働き方、生き方、考え方がたくさん詰まったとても勉強になった内容でした。
本書を読むまで存じ上げなかった小嶋千鶴子さんという方が、四日市市の岡田屋をジャスコへ、そしてジャスコをイオングループへと育て上げる基盤を築いたということに驚きと凄みを感じます。
本書の中に書かれていることは、とてもたくさんの大切なことを再確認することができると思います。
その中でも下記文に集約されているのではないかと私は思います。
「人事は人間を知ることから始まる。
人間を知ることは人間を愛することから始まる。
愛することは理解することである。
よりよく知ることである。
個々人は個々に違う。
違うことを知ることである。
一人一人について、過去どのように生きてきたかを知り、今後どのように生きていきたいかという希望を知り、今どうしているかを知り、目標をもたせることである。
人事担当者は知ることから始める。
そのためには、聞くことから始める。
注意深く見ることから始める。
基本は、愛情である」
とても含蓄のある言葉でした。
本書は時代が変わってもビジネスの参考になる古典と思います。

|内容紹介
「弟を日本一にする――」
そういって、巨大流通グループ「イオン株式会社」の創業者・岡田卓也を人として、経営者として育て上げた、小嶋千鶴子。
ほとんど外に出てこないため、その存在はあまり知られてはいないが、その類まれなる実力と功績をたたえ、人々は彼女を「人事のレジェンド」とさえ呼ぶ。
23歳でイオンの前身・岡田屋呉服店の社長となり、戦後の混乱期を数々の手腕で乗り越え、さらに発展させた。その後、弟・卓也を社長にし、今度は卓也を支えるブレーンとなり、経営人事・戦略人事の専門家として、イオンの基礎を作った。
岡田屋呉服店という四日市の家業を、ジャスコという企業に、そしてイオングループという産業にまで育て上げ、いま(2018年現在)も四日市に暮らす。
本書では、これまでまったく表に出てこなかった小嶋千鶴子の存在とその人生を明らかにする。
同時に、イオンの社員のみが読むことができる、小嶋千鶴子自身が書いた幻の書籍を彼女の愛弟子が解説し、書籍化した。
これまでイオンのことが内部から語られることはほぼなく、ベールに包まれてきた。
これによりイオンのビジネス精神が解き明かされることになり、そういった意味でも、本書は奇跡的とも言える一冊である。
企業やリーダーたちによる不祥事が取りざたされることが多い昨今、あらためて企業とは何か、リーダーとは何か、人が働くということはどういうことかを考え直すきっかけと本書はなるだろう。
また、これからビジネスを拡大したいと思っている人にも、ぜひ読んでいただきたい。 
出典:Amazon

|著者について
東海 友和
三重県生まれ。
岡田屋(現イオン株式会社)にて人事教育を中心に総務・営業・店舗開発・新規事業・経営監査などを経て、創業者小嶋千鶴子氏の私設美術館の設立にかかわる。
美術館の運営責任者として数々の企画展をプロデュース、後に公益財団法人岡田文化財団の事務局長を務める。
その後独立して現在、株式会社東和コンサルティングの代表取締役、公益法人・一般企業のマネジメントと人と組織を中心にコンサル活動をしている。
特に永年創業経営者に師事した経験から得た、企業経営の真髄をベースにした、経営と現場がわかるディープ・ゼネラリストをめざし活動を続けている。

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