▶︎『幻夏』
|レビュースコア(5.00満点)
総合 4.40
Amazon | honto | プレシネマ
4.4 4.3 4.5
|内容紹介
23年前の夏、失踪した親友は何を求め、何を失ったのか――
「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのか――
少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。
台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。
少年はどこに消えたのか?
印の意味は?
やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。
司法の信を問う傑作ミステリー。
出典:Amazon
|レビュー
お気に入り小説のなかの1つである。
本作品は、「犯罪者」「天上の葦」が前と後ろにある3部作の真ん中の作品ではありますが、単独でも全く問題なく読み進めることができる作品である。
ミステリではありますが、胸を打つシーンがあり涙が止まらなくなります。
あまりにも心に感じた余韻が大きかったため、結局、前後2作品も全て読みました。
ミステリというジャンルにとどまることなく、ドラマ要素も含んだ人間描写に優れた作品と思います。
こんな展開が待っているとは。
予想もできない展開に作品の虜になってしまいます。
|著者について
太田 愛
香川県生まれ。
1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。
「TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を得ている。
2012年、本作『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。
13年には『幻夏』を発表。
日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補となる。
17年には3作目『天上の葦』を刊行。
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