▶『コンビニ人間』
|レビュースコア(5.00満点)
総合 4.03
Amazon | honto | プレシネマ
4.2 3.9 4.0
|内容紹介
「普通」とは何か?
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
出典:Amazon
|レビュー
本作品は、第155回芥川賞受賞作になります。
現代の世界では無くては困る存在であるコンビニエンスストアを舞台に世間とちょっとずれている主人公が織りなす日常生活が描かれています。
一見すると、短調で面白みが感じられない設定に思えるかもしれませんが、全くそんなことはありませんでした。
何気ない日常だからこそ、何が普通なのかを考えさせてくれます。
普通って何?
異常って何?
みんなと同じでないといけないの?
とても面白く、良質な小説と思います。
|著者について
村田 沙耶香
1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年、『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。2009年、『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年、『コンビニ人間』で芥川賞受賞。
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