『イニシェリン島の精霊』映画鑑賞ノート - プレシネマ - 映画試写会情報サイト『プレシネマ』

▶『イニシェリン島の精霊』

|レビュースコア（5.00満点）
総合　3.58
Filmarks | 映画.com | Yahoo!映画 | プレシネマ
3.8 3.6 3.4 3.5

|レビュー
「破局」がテーマであり、内容はとてもシリアスで、またダークな作品になっていますが、きれいな風景や動物などの登場により温かみがありました。
島の風景の映像がとても綺麗でとても壮大です。
そして、ともすると会話シーンが多くなることが多い作品の中で、俳優陣の繊細な演技はとても素晴らしかったです。
戦争（内戦）のシーンも所々に入ってきますが、この２人のいざこざの本質と戦争（内戦）の本質が比喩的に用いられています。
ほんの少しの行き違いから、恐ろしいことにつながっていく可能性があるということ。
人間関係、戦争、人生など、いろいろと考えさせられる作品と思います。
本作品のタイトルになっている精霊の存在は何を意味するのか。
ラストシーンは何を意味しているのか。
また、２度ほど映像と音響でドキッとしましたので、緊張感を持って鑑賞していました。
少し難解な部類に入ると思われる作品でした。

|あらすじ
1923年、アイルランドの孤島、イニシェリン島。
島民全員が顔見知りのこの平和な小さい島で、気のいい男パードリックは長年友情を育んできたはずだった友人コルムに突然の絶縁を告げられる。
急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、理由はわからない。
賢明な妹シボーンや風変わりな隣人ドミニクの力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる。
美しい海と空に囲まれた穏やかなこの島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立つ。
その先には誰もが想像しえなかった衝撃的な結末が待っていた…。
出典：公式サイト

|監督
マーティン・マクドナー

|役名／キャスト
パードリック／コリン・ファレル

コルム／ブレンダン・グリーソン

シボーン／ケリー・コンドン

ドミニク／バリー・コーガン

画像出典：映画.com