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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)/ハンス・ロスリング』読書ノート - プレシネマ

FACTFULNESS(ファクトフルネス)
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
|レビュースコア(5.00満点)
総合
 4.27
Amazon | honto | プレシネマ
    4.4          4.4           4.0
|レビュー
2020年度ビジネス書ベストセラーに輝いた「FACTFULNESS」を読みました。
487ページと結構なボリュームがありましたが、事実とは何かということをとても深く考えるきっかけとなりました。
まずタイトルを単純に日本語へ訳すと、事実がいっぱいということになる。
本文『ファクトフルネスとは……話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。』と述べています。
よく2つのデータを使用してあたかも分断されているように見せかける場合がありますが、実際は分断など起こっていなく中間部分に多くの人がいることが多い。

人はデータで指し示されるとそのことを信じてしまう確率が上がる
データはいろいろな分析の仕方、いろいろな見方があるので、1つのデータに惑わされることなく様々なデータを比較した方が良い。
特に極端な比較には注意したい。
方法は1つ、大半の人がどこにいるのかを探すことと述べられていました。

次に『人類の大半がアジアに暮らしていることを 7割の人は知らないようだ。』ということである。
自分自身、この事実にはまったくの無知であった。
これからはアジアとアフリカの時代であるとも語られている。
日本にいるとアジアは近すぎてしまって、北米やヨーロッパを見ていると思います。
心のどこかに北米信仰、ヨーロッパ信仰があるのだと思います。
時代は変わりつつあり、変わっていくのかもしれません。

また、『仮説を検証するためにデータは必要だが、仮説をどこからひらめくかというと、人と話したり、話を聞いたり、観察したりすることからだ。』と述べています。
机の上のパソコンからデータを検証するのではなく、人と話して初めて気がつくことができるということ。
この真実は時代が変わっても変わらないことなのだろうか。
人がデータを作っている限りにおいては変わらないことの1つではないかとも思います。
本書からは、自分の頭で考えること、人やモノを観察することの大切さを学ぶことができました。
データは説得力を増すことが出来ますが、使い方や見方を誤ると間違った解釈になってしまいます。
気をつけていきたいと思います。
そしてタイトル通り、事実がたくさんあるので本書の内容もまた検証していかなくてはとも思います。

|内容紹介
ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。
賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
本書では世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野を取り上げている。
いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を紹介している。
出典:Amazon

|著者について
ハンス・ロスリング
ハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名である。世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立した。
ハンスのTEDトークは延べ3500万回以上も再生されており、タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれた。2017年に他界したが、人生最後の年は本書の執筆に捧げた。

オーラ・ロスリングとアンナ・ロスリング・ロンランド
オーラはハンスの息子で、アンナはその妻。ギャップマインダー財団の共同創設者。オーラはギャップマインダー財団で2005年から2007年、2010年から現在までディレクターを務めている。
アンナとオーラが開発した「トレンダライザー」というバブルチャートのツールをグーグルが買収した後は、グーグルでオーラはパブリックデータチームのリーダー、アンナはシニア・ユーザビリティデザイナーを務めた。
2人はともに功績を認められ、さまざまな賞を受賞している。

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