▶『デューン 砂の惑星PART2』
|レビュースコア(5.00満点)
総合 3.95
Filmarks | 映画.com | Yahoo!検索 | プレシネマ
4.2 4.0 4.1 3.5
|あらすじ
砂の惑星デューンをめぐるアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な宇宙戦争が勃発!
ハルコンネン家の策略により、アトレイデス家は全滅。
しかし、最愛の父とすべてを失うも、後継者ポールは生きていた。
ボールは愛する砂漠の民チャニと心を通わせ、その絆は、彼を救世主としての運命に導いていく。
一方で、ハルコンネン家は宇宙を統べる皇帝と連携し、その力を増していく。
そして、遂に復讐の時。
未来の希望を取り戻すため、ボールたちの全宇宙を巻き込む最終決戦が始まる。
出典 : 公式サイト
|レビュー
タイトルのデューンとは、本作品の舞台となる星で別名アラキス、砂に覆われた惑星である。
その惑星デューンでは、宇宙でここにしかないスパイスが取れるのです。
このスパイスは宇宙船の燃料になるもので、全宇宙が必要としています。
そのスパイスを巡っての争いが絶え間なく続いており、2つの名家の争いを軸に物語は進んでいきます。
本作品は、とてもスケールが大きいので、ビッグスクリーン+IMAXでの鑑賞向きと思います。
単なるSFアクションの枠を超え、政治、宗教、民衆の狂気、そして引き裂かれる愛を描いた重厚な人間ドラマです。
ストーリーのテンポも前作より遥かに早く、一気に見せきられます。
とても雄大な映像、ゆったりとした音楽になっています。
・「ただのヒーロー映画」ではない、歪んだ救世主伝説
今作の最もシビれる部分は、主人公ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)の描き方です。
彼は一族の復讐のために砂漠の民「フレメン」を率いて立ち上がりますが、それは単なる正義の味方への成長ではありません。
自分が「救世主」として崇められるほど、宇宙規模の血みどろの聖戦(ジハード)が引き起こされてしまう未来を予知し、ポールはその運命に恐怖し、抗おうとします。
復讐心、宿命、そして狂信的な信仰に呑まれていくポールの姿は、どこか恐ろしく、ダークヒーローとしての哀愁が漂っています。
・異次元の映像美と「音」の暴力
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のビジュアルセンスが爆発しています。
巨大砂虫(サンドワーム)の圧倒的臨場感: ポールが初めてサンドワームに騎乗するシーンは、砂飛沫と地響きが体感レベルで伝わり、映画史に残る名シークエンスとなっています。
モノクロで描かれるハルコンネン家の惑星:フェイド=ラウサが登場する闘技場のシーンは、特殊な赤外線カメラで撮影され、不気味で美しい白黒の世界が強烈なインパクトを残します。
ハンス・ジマーの音楽:爆音の重低音とエキゾチックなサウンドが、劇場全体を砂の惑星の空気感で包み込みます。
・主役級キャストたちの競演
ティモシー・シャラメの、少年から「絶対的な支配者」へと目つきが変わっていくグラデーションの演技は見事です。
そして、今作の真の主役とも言えるのが、ゼンデイヤ演じるチャニです。
周囲がポールを神格化していく中、彼女だけは「信仰がもたらす危うさ」を冷静に見つめ続け、観客と同じ視点に立って物語にエモーショナルな深みを与えています。
さらに、新キャストのオースティン・バトラー(ハルコンネン家の残虐な後継者フェイド=ラウサ役)が圧倒的なカリスマ性と不気味さを放っており、ポールとの緊迫した一騎打ちは息をのむ完成度です。
本作品の興行成績次第ですが、次のPart3で完結を迎える予定です。
内容は、人が権力とどう向き合うのか、権力を持つと変わっていくのか、権力とは何かについてメッセージを送っているように思います。
3時間という長丁場になりますが、さほど長さは感じませんでした。
Part3を楽しみに待ちたいと思います。
Part3で完結予定のため、アクションシーンがふんだんに入るのではないかとも思います。
希望を込めて。
|監督
ドゥニ・ビルヌーブ
|メインキャスト(役名/俳優)
ポール・アトレイデス / ティモシー・シャラメ
チャニ / ゼンデイヤ
レディ・ジェシカ / レベッカ・ファーガソン
フェイド=ラウサ・ハルコンネン / オースティン・バトラー
|劇場公開日
2024年3月15日
|上映時間
2時間46分
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