▶︎『ハゲタカ』
|レビュースコア(5.00満点)
総合 4.27
Amazon | honto | プレシネマ
4.2 4.1 4.5
|内容紹介
バブル崩壊から15年余り。
「失われた10年」を経てもなお、日本を覆う混沌の闇が晴れる気配はない。
ただ一つ、誰もが知っているのは、このままでは日本は確実に死に絶えていくということだけ。
そして、グローバルスタンダードの名の下、外国資本が雪崩を打って日本に来襲。
日本の命運を大きく左右するまでに至っている。
ある人は、彼らを“救世主”と歓迎し、ある人は、彼らを“悪魔”と怖れる。
彼らの名は、「ハゲタカ」。
傾き始めた企業に死の臭いをかぎつけ、彼らの債権や株を安く買い漁ると、一気に買収へと乗り出す神出鬼没の集団。
銀行では、再生不可能な企業を僅か5年足らずで蘇らせ、何処へともなく飛び去っていく。
彼らにとって大切なことは、ただ一つ。
「安く買って、高く売る」こと。彼らが飛び立った後には、時に屍の山が残り、時に見まごうばかりの光り輝く企業が出現する。
果たして「ハゲタカ」とは、何者なのか。
情け容赦なく利益を吸い取るただの略奪者なのか。
それとも、日本に奇跡の復活を遂げさせてくれる白馬の騎士なのか―。
出典:Amazon
|レビュー
NHKの土曜ドラマ「ハゲタカ」がとても面白かったため、原作本を読んでみる。
原作もとても面白い。
読み始めると止まらなくなる。
何が面白いのだろうか。
主人公である鷲津政彦に魅かれるからであろう。
冷静沈着、冷酷さの裏側に見え隠れする日本愛や人情味を持っている。
舞台の大きさ、テンポも心地よい。
|著者について
真山 仁
1962年大阪府生まれ。
同志社大学法学部政治学科卒。
読売新聞記者を経て、フリーライターに。
2003年大手生保の破綻危機を描いた『連鎖破綻 ダブルギアリング』(香住究の筆名で、共著として刊行。ダイヤモンド社)でデビュー。
04年12月、『ハゲタカ』で、ソロ作家としてデビューを果たす。
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